-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
2024年11月 日 月 火 水 木 金 土 « 9月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
トイレの手すりの取り付け方で、住宅改修ならL型、レンタルならプッシュアップ型を選んでいました。
豊田市役所に疑問に思ったことを確認してきました。
【なぜ、受領委任ができるようになったのか?】
【総称】
「すこやか住宅リフォーム助成事業」とは
介護保険の住宅改修助成金とは別に豊田市独自の上乗せの助成金になります。
これが令和2年8月から変更になります。
①介護保険認定者のうち、在宅で介護を受けている介護保険自己負担分が1割の人が対象
2割負担、3割負担のかたは補助対象外となりました。
【感想】
2割、3割負担のかたは収入があるため、上乗せ分はあくまで金銭面に不安や負担があるかたの救済とう意味付けにするのでしょうか。これに関しては微妙です。
②対象工事
・介護保険の住宅改修工事
・居室にトイレ、浴室の新設
・車いす対応等の洗面台、流し台への取替
・敷地内の外出通路照明の設置
・移動円滑化の為の壁抜き、通路の新設
の中から敷地内の外出用通路照明の設置が外れます。
【感想】
そもそもトイレや浴室の新設だったり、化粧台にも補助があるなんて「なんと優しいのか」と思いました。
また、通路用照明も物によっては低価格なので自己負担でいいかと思います。
③世帯当たり444,445円(負担割合に応じて自己負担あり)から個人当たり200,000円(1割の自己負担あり)に変更
【感想】
おじいさんとおばあさんがみえた場合、それぞれ必要な工事が違うので世帯を個人にしたことはお金が必要なところにいきわたりやすくなったと思います。そのかわり20万円に下げるということです。
大規模工事でこの助成金を当てにしたい人には改悪です。うちも少し残念ですが、ただ確かに、リフォーム工事(ユニットバスやトイレなど)でとても気軽に使えていたので、ただのリフォーム業へのばらまきになっていることをやここでやめたかったのでしょう。
④受領委任払いの適応可能(※お客様が工事代金の建て替えをせず、最初から1割のみの集金)
【感想】
以前は償還払いのみでした。その理由を勝手に考えると、60万円の補助があっても後から戻ってくるので、1割といえど、最初に大金を払わなければいけないことが、必要ない工事をするブレーキになっていたのではないかと。
ただ、受領委任適応になると、受領委任登録業者に仕事が流れやすくなるので必然的に適切な工事しかしなくなるし、1割負担のお金に不安や負担がある方のみの対象になるのでその不安を取り除くために受領委任が必要だということだと思います。
【まとめ】
2割、3割負担をなくすのは少し疑問ですが、税金の配分を適切に配布するための仕組みとして正しくなったのではないかと思います。
そもそも豊田市しかそこまでの補助がないので、結果「すごいなー」で終わりますが。
※豊田市の受領委任登録するには年間10件の介護保険工事をしなければいけません。建築業であれば年間10件の工事はもちろん楽勝なんですが、住宅改修というと意外に10件は大変です。
結果、受領委任の登録業者はそれだけ工事事例が多い、住宅改修工事が得意な業者ということになるのです。
図面や建築について
住宅改修の申請で図面の役割は、介護保険でその工事がなぜ必要であるかをお部屋の構造上で説明をするためにあります。
移動の動線上つかまるところがない、段差がある、和式便器である、開き戸である、等の問題点を、図面を使うことで利用者の自宅の構造上の困難な点を市役所にわかりやすく説明できます。
それを踏まえて、図面に反映させたいこととしては、動線はどこからどこまでか(部屋名をかく)、どこに段差があるのか(段差の明記をする)、便器の種類はなにか(和式便器の図をいれる)、扉はどこにあって種類はなにか(開き戸や引き戸、引き違い戸などを正確に記入)
などです。
その他建築的なポイントとしては、その部屋の広さ、北を上にすること、尺寸法かメーターモジュールかそれぞれの寸法を記入すること、そのほかの設備等も記入することがあります。
ちなみに 1尺は約303ミリ 3尺は約910ミリ (柱から柱は基本3尺から)
畳1枚を0,5坪 910×1820(3尺×6尺・・・よくサブロクといってます)
1坪は畳2枚分 1820×1820
6畳とは畳6枚分なので2730×3640で坪数は3坪
8畳とは畳8枚分なので3640×3640で坪数は4坪
(この畳のサイズは一般的なサイズで京畳などはそのサイズとは限りません。)
この長さは柱から柱の距離なので部屋の内寸は壁があるため若干狭くなります。
この尺を使った方法とメーターモジュールといって1000ミリ間隔で柱がある場合があります。
柱や筋交いといった日本昔からの工法を在来工法といいます。
455ピッチで柱が入り、その柱に合板が打ち付けたパネルの組み合わせで家を建てる工法をツーバイフォーといいます。
(在来工法だと筋交いが入っていない壁は抜くことができます。大がかりなリフォームも検討できますが、ツーバイフォーだと壁自体が体力壁(重要な壁)なので壁を抜くことができません。)
その他、軽量鉄鋼や重量鉄鋼、鉄筋コンクリート(RC)などもあります。昔は3階建て以上は鉄骨造や鉄筋コンクリートの建物しか立てれませんでしたが、最近は技術によって木造でも耐震が保てるようになり、木造でも3階建てがあります。
それを踏まえると昔の建物で3階建ての住宅は壁をつくるためだけの木下地かそもそも木下地がない場合があります。鉄筋コンクリートに石膏ボードをGLボンドというもので直接貼り付ける場合がありますが、この場合の住宅改修の手すりは一番気を付けた方がいいかもしれません(つけれないかもということ)
お風呂の手すりについても説明しておきます。
昔のお風呂でよくあるのがタイルです。タイルの壁に手すりは一見取付できないように思いますが、タイルの下地はラスモルタル+木ずりだったり、ブロックだったりするので樹脂プラグを使えば取付可能です。
ユニットバスは壁の種類がいろいろありますが、鋼板入りのものであれば後付けUB用ものを使えば取付可能です。別の部品が必要となってくるケースが鋼板が入っていない壁、ユニットバスだがタイルの壁などです。専用のアンカー等を使いましょう。
このたび、ホームページを公開しました。
もともとは「株式会社まごころ工房」とう名前で介護リフォームのみを行ってきましたが、お仕事の拡大により建築業をとってみても様々なリフォームを提供させていただいたことで社名を変更し、活動しています。
株式会社Lacrieは手すり工事など、介護保険を使った工事からトイレ、浴室など水回りの介護リフォーム、一般のリフォームを行っている会社になります。
当社で福祉用具貸与事業所を2店舗運営していますが、他の福祉用具貸与事業所さんの住宅改修工事のお手伝いもさせていただいてます。
役立つ工事の情報をブログに書いていこうと思っています。
今後ともよろしくお願い申し上げます。