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日別アーカイブ: 2023年5月30日

介護ロボットを活用した転倒パターンの把握及び転倒要因解析のための観察研究

・株式会社エクサウィザーズは、AIを利活用した介護・福祉用具関連サービスの開発、販売事業を展開する子会社の株式会社エクサホームケアが、神奈川県藤沢市と共同で実施した、歩行分析AIサービスの実証事業の結果を発表。
・実証事業は2022年8月1日から10月31日まで、市内の15事業所で実施、ICTツール「CareWiz トルト」を活用し、被介護者である利用者の歩行状態をAIで分析したうえで点数化し、分析結果のレポートを提供した。
・実証に参加した介護サービス事業所等を対象にしたアンケート調査により、73%の事業所においてサービス利用者の運動意欲の向上といった効果が認められ、デジタル活用によるスタッフ間連携で月500分もの業務短縮を実現した事業所もあったとした。
・その一方、3分の2の事業所が業務改善への効果について「どちらともいえない」との回答をした。原因として同社では、ケアマネジャーをはじめ介護関係者の多くがレポートなどの情報を受け取る個人別メールアドレスを持っていない、持っていても日常的なコミュニケーションツールとして活用していないことが背景にあるとしている。

認知症の周辺症状・心身の状態改善率85%以上のケアを介護付有料老人ホームで

・株式会社学研ホールディングスのグループ会社であるメディカル・ケア・サービス株式会社は、これまで全国のグループホーム・小規模多機能型居宅介護の利用者を対象に実施中の、認知症の周辺症状や心身の状態改善が見られる「MCS版自立支援ケア」を、介護付有料老人ホームでも順次導入すると発表。
・「MCS版自立支援ケア」は、「身体的活動性の低下」と「精神状態・生活環境の悪化」に注目し、認知症の周辺症状や心身の状態改善を目指すもので、科学的根拠を基に、各事業所の介護職員と看護・リハビリの専門職のチームで行う。
・既に同社のグループホームを中心に取り組み、結果調査済みの284事業所4,454名のうち85%以上の方に症状や状態の改善が見られ、転倒骨折による入院数の減少や、下剤を中心とした減薬などの効果も見られていると言う。
・東京で展開している介護付有料老人ホーム「ファミニュー」から開始し、今後埼玉を中心に展開している介護付有料老人ホーム「アンサンブル」でも導入を予定している。